ポッドキャストの音質を上げる方法 — 録音から仕上げまで7つのポイント
更新日: 2026-07-17
ポッドキャストの音質というと高いマイクを思い浮かべがちですが、実際には「録り方」と「仕上げ」のほうが先に効きます。同じマイクでも、この記事の7つのポイントを押さえるだけで聴きやすさは大きく変わります。上から順に、効果の大きいものから並べました。
1. マイクとの距離を一定に保つ
口とマイクの距離はこぶし1〜2個ぶんが目安です。近すぎると息の「ボフッ」という音(ポップノイズ)が入り、遠すぎると部屋の反響とノイズばかり拾います。距離が録音中にふらつくと音量も揺れるので、「一定に保つ」ことがなにより重要です。破裂音が気になる場合は、マイクを口の正面ではなく少し斜めに向けると軽減できます。
2. 部屋の反響を減らす
「お風呂場のような響き」は、あとから消すのが最も難しい問題です。カーテン・ラグ・布団・本棚など、布や凹凸の多い部屋を選ぶだけでかなり変わります。吸音材を買う前に、クローゼットの近くや寝室など、響きにくい場所を試してみてください。
3. 消せないノイズ源を止める
録音中だけエアコン・換気扇を止める、PCのファンから離れる、スマホの通知を切る。単純ですが、ノイズ除去ツールの負担が減るぶん、声の質感を保ったまま仕上げられます。
4. 録音レベルは「大きすぎない」が正解
音割れ(クリップ)した録音は、どんなツールでも元に戻せません。逆に、小さめに録った音をあとから持ち上げるのは簡単です。迷ったら、メーターのピークが最大より少し余裕のあるところ(-12〜-6dBあたり)に収まる控えめな設定にしておくのが安全です。
5. ノイズ除去は「仕上げ」で使う
1〜4で減らしきれなかったノイズを、AIノイズ除去で取り除きます。ポイントは深くかけすぎないこと。ノイズゼロを目指すと声の質感まで削れます。詳しくはノイズ除去のガイドにまとめています。
6. EQで声を整える
EQ(イコライザー)は、周波数ごとの音量バランスの調整です。トークの場合は定番の型があります。
- ローカット — 80〜100Hzより下をカット。声に不要な「ゴォー」という低い成分を取り除く
- こもりを取る — 200〜400Hzあたりを少しだけ下げる
- 明瞭さを足す — 2〜4kHzあたりを少しだけ上げる
いずれも「少しだけ」が基本です。大きく動かすと不自然になります。
7. 音量感を揃える
エピソード内で声の大小の差が大きいと、リスナーは音量ボタンを何度も触ることになります。コンプレッサーで大きい声を抑え、全体を持ち上げると、通勤中や家事中でも聴きやすくなります。配信プラットフォーム向けのラウドネス(音量感)は -16 LUFS 前後が目安とされています。
仕上げはまとめて1つのツールでもできる
5〜7の「仕上げ」の工程(AIノイズ除去・EQ・コンプレッサー・書き出し)は、koemigaki なら1つの画面で行えます。日本語のトークを想定した「おすすめ設定」を選ぶだけでも整うので、編集ソフトに慣れていない方はここから試すのが近道です。